ハリル監督が予言 日本代表新キングは香川

2015年06月11日 10時00分

日本代表の新キングに香川(左)が指名された。右は長谷部、中は森重

 ハリルジャパンの“王様”はMF香川真司(26=ドルトムント)だ。国際親善試合イラク戦(11日、横浜)とロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦(16日、埼玉)に臨む日本代表は9日に横浜市内で調整し、今回の合宿で初めて非公開練習を行った。いよいよロシアW杯を目指した戦いが始まるなか、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は香川中心のチームづくりを進めることが判明。不動のトップ下として大きな期待を寄せている。

 

 冒頭15分を除き非公開となった練習では、10対10の実戦形式などで戦術を確認。その中で香川は2列目の位置で精力的に汗を流した。

 

 W杯予選では、強力なライバルとなる可能性があるイラク戦を前に「厳しい相手。常に緊張感を持ってやりたいし、こういうところの積み重ねが大事になる」と表情を引き締めたが、3年後のロシアW杯に向けてハリルホジッチ監督は10番を背負う香川との“心中”を決意している。

 

 日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(48)はこう明かした。「監督は真司について『マンチェスター・ユナイテッドで1年や2年くらい結果が出ていなくても心配していない。もともと、やれていた選手なんだから、今はダメでも間違いなく良くなるので問題ない。必ず復活できるから』と言っていた」

 

 ドルトムントで大活躍を見せた香川は2012年夏に世界屈指のビッグクラブに移籍。だが、なかなか出場機会に恵まれずに、2年目はリーグ戦無得点でシーズンを終える屈辱を味わった。その直後、日本代表として臨んだブラジルW杯でも精彩を欠き2戦目ギリシャ戦では、まさかの先発落ち。日本惨敗の“戦犯”とも言われた。

 

 昨年8月に古巣に復帰後も本来のパフォーマンスを取り戻せないままベンチ暮らしが続き、短命政権に終わったアギーレジャパンでは代表選出が危ぶまれたほど。だが、ハリルホジッチ監督は3月の就任前から香川の能力を高く評価。攻撃の要となるトップ下のポジションをFW本田圭佑(28=ACミラン)ではなく、香川に任せるプランを描いていたのだ。

 

 そんな指揮官の“予言”通り、香川はシーズン終盤になって好プレーを連発。リーグ最終戦でもゴールを決めるなど上り調子で日本代表に合流した。香川はこの日、トップ下について「一番得意としているポジションだし、結果を残さないといけない。個人が持つスキルを表現できるかできないか。チームの中で個人として結果を出せるか」と自信をみなぎらせた。

 

 指揮官は6大会連続のW杯出場へ向け、香川をトップ下に固定してチームを構築していく考えで、このまま日本代表の大黒柱も本田から10番へと移行しそうだ。