武藤 欧州仕様にモデルチェンジ

2015年06月10日 06時00分

笑顔でランニングする武藤(右)

 日本代表FW武藤嘉紀(22=FC東京)がブラジルW杯得点王を手本に“世界仕様”に進化する。日本代表は8日に国内組が合流し、国際親善試合イラク戦(11日、横浜)、ロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦(16日、埼玉)に向けて横浜市内で合宿をスタートさせた。ドイツ1部リーグ・マインツ移籍が決定した武藤は、欧州とハリルジャパンで活躍するために新たな武器を身につける覚悟だ。

 

 7日にリーグ戦に出場した武藤は、他の国内組選手とともにランニングを中心とした軽めのメニューをこなした。

 

 マインツで同僚になるFW岡崎慎司(29)について「岡さんが残るかは分からないけど…」と前置きした上で「FWとしての能力が高い。今から全てをゲットすることは難しいので、自分に必要なところを抜粋しながら見習っていきたい。ゴール前での動き出し、ボールのはたき方、体を使ってしっかりキープしたりするとか」と、先輩を生きた教材にする考えだ。

 

 日本代表ではデビュー戦になった昨年9月のベネズエラ戦で初ゴールを挙げたが、その後は不発。念願の海外挑戦を控え、さらなるレベルアップが求められる中で武藤がポイントとするのは“パス”だった。

 

「世界で戦うには、ドリブルがあって、スピードがあって、というだけではダメ。自分がゴールを取ることはもちろんだけど、パスの部分でもゴールにつながる決定的な仕事をできるようにならないと。パスの精度やアイデアを向上させることは意識している」と武藤は説明する。

 

 自身の突破力に磨きをかけつつ、状況に応じて味方を巧みに生かし、チームとしてゴールを量産できるプレーヤーに進化しようというわけだ。さらに「W杯のMFハメス・ロドリゲス(23=レアル・マドリード)を見た時は衝撃的だった。シュートもパスも超一流。ああいう選手が理想」と、ブラジルW杯で大ブレークしたコロンビアの至宝を目標に据える。

 

 強気なドリブル突破を身上としてきた武藤の意識を変化させたのは、他にも理由がある。代表でしのぎを削る同級生のFW宇佐美貴史(23=G大阪)だ。

 

 ハメス・ロドリゲス同様に決定力とパスセンスを兼ね備えた万能タイプ。武藤も「なんでもできる素晴らしい選手」と、そのプレーを間近で見ることで大きな刺激を受けた。

 

 初経験のW杯予選に向け「得点とかアシストもしていきたい」と決意を口にした武藤。新たな姿を見せてくれそうだ。