2年ぶり原口代表復帰 ハリルの狙いとは

2015年06月02日 16時00分

原口(左)はハリルホジッチ監督にアピールできるか

 国際親善試合イラク戦(11日、横浜)、ロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦(16日、埼玉)に臨む日本代表メンバー25人が1日に発表され、FW原口元気(24=ヘルタ)が2年ぶりに復帰した。同世代のFW宇佐美貴史(23=G大阪)、FW武藤嘉紀(22=FC東京)が定位置争いを繰り広げるなか、負けん気の強い“やんちゃストライカー”が加入。チーム内の競争はさらに激化しそうだ。

 

 ハリルホジッチ監督(63)は初招集した原口について「左でも右でもできる。テクニックレベルが高い。戦術理解能力もある。いろんなゾーンでも活躍できる選手」と高く評価したうえで「彼もポジションを奪ってほしい」と期待した。

 

 すでに代表の常連組になりつつある宇佐美や武藤といった同世代アタッカーとの競争に打ち勝たなければ、代表では生き残れない。今後は練習から闘争心をむき出しにしたアピールが見られそうだが、特に世代別代表からしのぎを削ってきた宇佐美との争いは“一触即発状態”になる可能性もありそうだ。

 

 2012年ロンドン五輪でもポジションを争ったが、当時のチームメートからは「元気と貴史は2人とも相当やんちゃだから、いつ衝突してもおかしくないですよ」と懸念されるほどの犬猿の仲。しかも原口は浦和時代にグラウンドで同僚とケンカし相手を負傷させており、“問題児”といわれた過去もある。

 

 それだけに周囲の緊張感も高まっているが、それこそがハリルホジッチ監督の狙いのようだ。「代表の座を保証している選手はいない。常に競争が必要だ」と話しているように、原口の選出は攻撃陣をさらに活性化させる起爆剤の意味もあるのだ。特に宇佐美とのピリピリとしたライバル関係が、代表イレブンにも刺激を与えることは間違いない。

 

 久しぶりの招集となった原口も「試合に出たいし、競争意識はある。誰かに勝ちたいというのではなく、自分自身を練習から証明したい」ときっぱり。宇佐美らライバルの名前こそ挙げなかったものの「2年前とかは、正直手応えがあったわけではなかった。そのときに比べたら自信というかそういうのはある」と定位置奪取を誓った。

 

 ハリルジャパンで先発の座を奪うのは誰なのか。ロシアW杯アジア2次予選の行方とともに、チーム内のバトルからも目が離せない。