FC東京は30日、同チームに所属する日本代表FW武藤嘉紀(22)のドイツ1部・マインツへの完全移籍を発表した。

 武藤はクラブの公式ホームページでコメントを発表。「今回このようなチャンスをいただけたのは、チームメイト、クラブ関係者、指導者の方々をはじめ、これまで武藤嘉紀に関わって下さったたくさんの方々、そしていつでも側にいて勇気を与えて下さり、応援して下さったファン・サポーターの方々のおかげです。本当に、本当に、感謝の気持ちで一杯です」とまずはサポーターへの感謝を述べた。

 4月にはイングランドの名門・チェルシーからオファーを受けていることが発覚。その後マインツからのオファーも判明し、その去就が注目された。コメントでは「自分の中で決断するまでには、いろいろな葛藤や迷いもありました」と揺れ動く心境も明かした。

 最終的には世界各国のスター選手が集うチェルシーではなく、より出場機会が得られる可能性が高いマインツへの移籍を決めた。「決断したからには、たくさんの方々に恩返しできるように、自分ができることを精一杯やりたいと思います」と語った武藤。「ファン・サポーターのみなさまに、プレーを通して感謝の気持ちが伝えられるように、全身全霊で頑張ります。ぜひFC東京へ、武藤嘉紀へ、これまで以上に熱いご声援をよろしくお願いします」と最後は自身、そしてクラブへのより一層の応援を求めた。