なでしこ岩清水を支え続けるスラムダンクの教え

2015年05月19日 11時00分

岩清水には重圧を克服する心強い“味方”がある。左は大野忍

 なでしこジャパンは6月に開幕するサッカー・カナダ女子W杯に向け18日から香川県内で合宿をスタート。2011年ドイツ女子W杯に続く連覇がかかるが、守備の要となるDF岩清水梓(28=日テレ)は「この4年間はあっという間だったが、経験を積んでいるので、どんな役割になろうとも自分はチームの力になれると思う。(連覇は)経験したことのないステージだし、周囲からも言われる。未知のところかな」と話し、多少の重圧と不安を感じている。

 だが、岩清水には心強い“教科書”がある。それは2000年に発売された「スラムダンク勝利学」(集英社)。人気バスケットボール漫画「スラムダンク」の世界をベースに考え方を解説した書籍だが、岩清水は「私の教科書。迷ったり、もやもやしたときに、本の中の言葉を思い出して集中している。カナダにも持っていく」と語る。

 小学1年生からサッカーを始めたが、原作に大きな影響を受け「一瞬だけ」サッカーを離れて、バスケットに取り組んだ経験もあるほど。

 これまで競技への取り組みについて悩むとこの本を開き、自らの方向性や考え方を整理してきた。まさに「バイブル」と言える一冊だ。

 4年前のドイツW杯にも持参した。最も共感したところは「“今を生きろ”という言葉があって、過去には戻れないし、未来のことはわからないから『今に集中しろ』と…。自分の中では今でもずっと引っかかる言葉で、試合前に手のひらに書くこともある」。

 なでしこジャパンは国際親善試合でニュージーランド(24日、香川)、イタリア(28日、長野)と対戦後、決戦地入り。DFリーダーの岩清水が“教科書”を手になでしこジャパンをけん引する。