日本代表が臨むロシアW杯アジア2次予選の初戦シンガポール戦がアウェーからホーム開催へ変更される公算が大きくなった。

 14日の予選組み合わせ抽選で、日本は6月16日にアウェーでの対戦が決定。しかしシンガポールが代表戦で使用するナショナル・スタジアムは東南アジア競技大会の閉会式のため使用できない。他の会場は収容能力が低いことで、11月12日に予定されている日本でのホーム試合との入れ替えを検討していた。

 すでにシンガポールは国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)に変更を要望した。日本サッカー協会の原博実専務理事(56)は「こちらとしては連絡を待っている状況」と強調したが、実は日本にとって入れ替え案は“渡りに船”。6月に酷暑のシンガポールでの対戦を回避でき、11月の予選2試合が17日のカンボジア戦と合わせアウェー連戦となれば移動の負担も減るからだ。

 20日に都内で取材に応じた大仁邦弥会長(70)も、入れ替え案が示されれば「そういう方向で考える」と受け入れる意向。開催地変更が決まれば、ハリルジャパンにとって追い風となりそうだ。