全国高校サッカー選手権準決勝(8日、国立)で青森山田(青森)が、高川学園(山口)に6―0で圧勝し、4大会連続で決勝に進出した。

 今大会で旋風を巻き起こした高川学園は、中で待つ数人の選手が手をつないで輪になってぐるぐる回る独特なセットプレー戦法「トルメンタ(スペイン語で嵐の意)」などで相手を苦しめてきた。それでも青森山田は相手に〝武器〟を使わせず、10番を背負うMF松木玖生(くりゅう=3年)の得点などで相手につけ入るスキを与えなかった。

 黒田剛監督は大津(熊本)との決勝(10日、国立)に向けて「昨年も準決勝で5―0で勝ちながら決勝で負けている。気持ちを引き締めて良い準備をしたい」。昨年大会は準決勝で矢板中央(栃木)に大勝し、山梨学院との決勝も勝利濃厚と見られていたが、PK戦に持ち込まれて準優勝に終わった。さすがに決勝3連敗は避けたいところ。MF藤森颯太(3年)は「3冠がかかっているので何としても優勝したい」と意気込んだ。

 青森山田は選手権で優勝すれば、高校総体、高円宮杯U―18プレミアリーグ東地区を含めた3冠を達成する。