【前園真聖 ゾノの焦点!】先日、テレビ番組でG大阪の元日本代表MF遠藤保仁(35)をインタビューしました。鹿児島実業高の後輩で、遠藤家の長男・拓哉と同級生だった縁で、彼とは幼少のころから親交があります。取材でも、いつも通りの自然体で現在の心境を語ってくれました。遠藤はハリルホジッチ監督が就任した日本代表には選ばれませんでした。それでもまだまだ日本サッカー界には欠かせない選手ではないでしょうか。常に安定感のあるパフォーマンスに、ブレない強いメンタルもあります。それはJリーグでも証明されています。

 アギーレ前代表監督の就任当初も招集されませんでしたが、1月のアジアカップでは代表メンバーに選出されており、大事な局面では必要な戦力。6月からはロシアW杯アジア2次予選が始まり、重要な試合では呼ばれることもあるはずです。本人も「準備はできている」と言ってました。

 一方で現在の日本代表は、世代交代のため若い選手を積極起用しています。MF柴崎岳(22=鹿島)ら将来を担う優秀な選手が台頭。決して悪い状況ではありませんが、結果を出し続けないと、再び遠藤の出番となりかねません。常に日本代表の切り札として「温存」し、遠藤に頼らなくてもいいような戦いを若手には見せてほしいですね。(元日本代表MF)