現在開催している全国高校サッカー選手権の出場2チームの関係者から新型コロナウイルス感染者が出て衝撃が走っている。

 日本サッカー協会は5日、選手権に出場していた2チームの関係者に新型コロナの陽性判定が出たことを公表。「いずれのチームもすでに敗退しており、敗退後に体調不良を訴え、その後、陽性が確認されたものです」と感染者が出たのは準決勝まで勝ち残っている4チーム以外の高校であることを説明した。

 その上で「本大会は、大会が定めた感染対策ガイドラインによって運営されており、現在勝ち残っている4チームの関係者から体調不良等の報告はありません」と今後の大会運営には支障がないことを強調。

「健康観察を継続しつつ、検査体制の強化および感染防止対策の徹底により、予定通り準決勝・決勝を開催します」との方針を示した。

 準決勝と決勝はいずれも国立で開催され、観客数の制限はなく6万人前後の大観衆が予想される。国立がある東京都では5日の新型コロナ新規感染者が390人と激増しており、超満員の開催には懸念もある。

〝選手権クラスター〟が発生しないことを願うばかりだ。