ロシアW杯アジア2次予選(6月16日初戦、対シンガポール)の組み合わせが決まった日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)は14日、J1とJ2クラブ社長などで構成される実行委員会で約35分にわたる“大演説会”を行った。

 現役代表監督として同委員会に初参加した指揮官は「横パスやバックパスが多くて背後へのパスが少ない」などとJリーグの試合運びの不満を吐露。また、FW本田圭佑(28=ACミラン)ら海外組については「チームで席を取らないといけない。長友もそうだし、そのほかの選手もです」とゲキを飛ばした。

 さらに先月31日のウズベキスタン戦でA代表初ゴールを挙げた期待のFW宇佐美貴史(22=G大阪)にも言及。「彼はものすごく能力がある。かなり期待している」とベタぼめした上で「彼もたくさんのことを変えないといけない。それをやってくれれば、どのヨーロッパのクラブでもやっていける」。何を変えるべきかについて具体的な話はなかったが、戦術理解度の向上や体脂肪率などのフィジカル面まで多岐にわたるとみられる。

 またハリルホジッチ監督は、Jリーグの判定に異議を唱えた。「Jリーグの試合を何試合も見たが、審判に疑問を持った。少し体が触れただけですぐに笛を吹いてしまう。ヨーロッパでは吹かないようなところでも吹いている」。それを踏まえ「審判部門も何か変化を起こしていかないといけないのかなと思う」と審判改革に踏み込むことまで示唆した。