日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)に、“全国行脚”のお願いが飛び出している。北は北海道、南は沖縄までJクラブの試合を見て回ってほしいというのだ。

 ハリルホジッチ監督は先月13日の来日から、ほぼ無休で監督業に没頭。リーグ戦、ナビスコカップ、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)といったJクラブの試合の視察を精力的に行っている。

 今月3日はG大阪―名古屋戦のため大阪へ遠征。また11日には、高円宮杯U―18プレミアリーグ・イーストの開幕戦に出向いて将来の代表候補をチェックした。

 今後はJ2やJ3までも視察対象になるのは確実なだけに、あるJクラブ幹部は「ハリルホジッチ監督には、全国を回ってあらゆるJクラブの試合を見てもらいたい。最近の(日本代表)監督は、そこまでしてなかったから」と“要請”した。

 理由としては、J1からJ3まで全国37都道府県の52クラブを視察するなかで新たな戦力を発掘してもらうことだが、それだけではない。同幹部は「監督が見に来てくれたら選手のモチベーションアップにつながる。特にJ2やJ3の選手だったらなおさら。それに監督が来るだけで話題性もアップするだろうし、注目度の低いクラブが脚光を浴びるきっかけになるかもしれない」と説明。

 ハリルホジッチ監督は「ある試合を見て、我々のスタッフは誰も教えてくれなかったのだが、ある選手に目がいった」と話している。“奇術師ハリル”の全国行脚が実現すれば、サプライズ続出となりそうだ。