サッカー日本代表は31日、東京・味の素スタジアムで国際親善試合のウズベキスタン戦に臨み、FW宇佐美貴史(22=G大阪)の代表初ゴールなどで5―1と勝利した。バヒド・ハリルホジッチ新監督(62)は、初陣となった同27日のチュニジア戦に続き、2連勝を飾った。

 この日、新監督は宣言通りにスタメンを総入れ替えして臨み、FW岡崎慎司(28=マインツ)やMF香川真司(26=ドルトムント)ら欧州組が先発に復帰。DF昌子源(22=鹿島)が代表デビューとなった。

 ベンチスタートとなったMF長谷部誠(31=Eフランクフルト)に代わり、FW本田圭佑(28=ACミラン)がキャプテンマークを巻き、布陣も4―3―3に変更した。

 日本は序盤から攻勢に試合を進めると、前半6分、MF青山敏弘(29=広島)がペナルティーエリアの外、約25メートル付近にこぼれてきたクリアボールを直接ボレーシュート。それがゴール右隅に吸い込まれるように突き刺さるスーパー弾で先制点を挙げた。

 後半も主導権を握ると、同9分には、左サイド乾からのクロスに岡崎が頭で合わせてゴール。2試合連続弾でリードを広げた。

 その後もメンバーも積極的に入れ替え、ゴールに迫った。すると後半35分、途中出場のMF柴崎岳(22)がクリアボールを拾うと、相手GKの飛び出しを見てハーフラインの手前から超ロングシュート。これが直接ネットを揺らした。

 さらに同38分には途中起用のFW宇佐美、同45分にも終盤に投入されたFW川又堅碁(25=名古屋)が代表初ゴールを決め、指揮官にアピール。日本は1点を失ったものの5―1で勝利。堅守速攻という新スタイルへの適応とともに、新旧イレブンの融合が実現した試合となった。

 幸先のいいスタートを切った“ハリルジャパン”は、14日の抽選会で対戦国が決まる6月のロシアW杯アジア2次予選に備える。