【マレーシア・シャーアラム27日発】手倉森ジャパンに不安あり。U―22日本代表はリオ五輪アジア1次予選を兼ねるU―23アジア選手権予選I組の初戦でマカオと対戦し、7―0で勝利した。


 前半22分に主将のMF遠藤航(22=湘南)が先制弾を叩き込むと、最後は途中出場のFW南野拓実(20=ザルツブルク)が決めたが、格下相手にミスを連発し、絶好機でシュートを外しまくる物足りない内容だった。


 1次予選は各グループ1位と、各組2位の上位5か国が五輪アジア最終予選となるU―23アジア選手権(来年1月、カタール)に進む。「得失点差」は重要な要素になるため、格下相手の初戦では大量得点が求められていた。ミスでの取りこぼしは他国の結果次第では“致命傷”になりかねないのだ。


 手倉森誠監督(47)は「時間がたつにつれて精度を欠いた。厳しさを持って臨みたい」と次戦のベトナム戦(29日)で攻撃陣の入れ替えを示唆。


 リオ五輪のアジア枠は「3」。わずかなゴール差が6大会連続出場にも影響しかねないだけに、大勝発進にも、今後の戦いに気を引き締めた。