カタールW杯アジア最終予選オマーン―日本戦(16日、マスカット)を中継したスポーツ動画配信大手「DAZN」で解説を務めた元日本代表FW佐藤寿人氏(39)がサッカー界で評価を高めており、解説者たちも現役選手さながらのサバイバル時代に突入しそうだ。

 同戦で〝代表デビュー〟した佐藤氏は元日本代表監督の岡田武史氏(65)とともに日本代表戦で解説した。Jリーグ関係者は「寿人の解説は的確で良かったんじゃないか。選手をやめて日が浅いせいか、試合の流れも見えている感じだしね。それと話す前に〝岡田さんの言うように…〟と気も使っていた。森保監督のことも良く知っているから広島時代との比較もよかった」と絶賛した。

 実際に、ネット上では「プレーの切れ目ですぐ簡潔に説明してくれるのが、素人のミーハーには有難い」「中村憲剛と佐藤寿人の解説を聴くと如何にプレイヤーとして頭が良かったのか分かる」「個人的に寿人の解説が一番好き。短くシンプルだし、日本語も綺麗」「佐藤寿人の解説めちゃめちゃ的確でいいよな」などの声が出ていた。

 こうした意見に前出の関係者は「(中村)憲剛もウッチー(内田篤人氏)もそうだけど、解説者も若返らないと。寿人もうまいし、これからも(解説に)呼ばれるんじゃないか。解説者も競争ですよ」と、Jリーグ屈指のストライカーだった佐藤氏の評価急上昇でサッカー解説者のサバイバルもシ烈になりそうだ。