日本サッカー協会の理事会が12日、都内のJFAハウスで開かれ、ブラジルW杯でアルジェリア代表を率いたバヒド・ハリルホジッチ氏(62)の就任を発表した。
 
 理事会では最初に代表監督に関して協議され、反対意見はなく正式に承認された。
 
 会見した霜田正浩技術委員長(48)は「まず世界での実績と経験を有している候補者をリストアップし、彼らの情報収集を開始した。技術委員会を開催し本格的な交渉を始める優先順位を確認し、優先順位1番目のハリルホジッチ監督と面会した」と選考の経緯を説明。「代表レベルにおいて母国とは異なる国の文化やメンタリティーを理解し、その国のストロングポイントを生かしたサッカー結果を出してきた」と選任に至った理由を説明した。
 
 コーチングスタッフも併せて発表され、コーチにジャッキー・ボヌベー氏(53)、フィジカルコーチにシリル・モワンヌ氏(44)とフランス人指導者2人の入閣も決定。
 
 ハリホジッチ氏は「決定力を伴ったチームにする。日本人のストロングポイントを生かしたスタイルでアジアを勝ち抜きW杯に出場する」と意欲を見せているという。
 
 今後は13日に来日して会見し、懸案の就労ビザもすでに取得。27日のチュニジア戦(大分)から指揮を執る予定だ。
 
 2月3日にハビエル・アギーレ前監督(56)が八百長疑惑で解任されてから37日目。ついに新生“ハリルジャパン”が船出の時を迎える。