【欧州CL決勝T1回戦第2戦:10日(日本時間11日)】レアルマドリード3―4シャルケ(※2戦合計5―4でレアル・マドリードが準々決勝進出)

 奇跡は起こらなかった。だが、難攻不落のサンチャゴ・ベルナベウでシャルケは実力をいかんなく発揮した。レアルに冷や汗をかかせる4得点。試合後、レアルに向けられたブーイングはシャルケの選手たちに心地良く聞こえた。

 前半20分、完全にサイドを崩してMFフックスのゴールで先制。同点にされてもFWフンテラールの2得点などでレアル守備陣を切り裂いた。過去のCLで、ホームの第1戦を0―2で落としたチームが逆転進出を決めたケースは81試合中ゼロ。そんなジンクスを覆すまであと一歩だった。

 ベンチスタートだった内田も見せ場は作った。後半36分からCL通算29試合目の出場を果たし、右サイドで高い位置をとって攻撃的なプレー。後半アディショナルタイムには相手DFの裏を取り、ゴール前に抜け出したところに浮き球のパスがきてチャンスを迎えたが、惜しくもクリアされた。

 王者を苦しめたシャルケと内田。今季のCL挑戦は終わったが、未来は明るい。(スペイン・マドリード発)