イタリアリーグのACミランに所属する日本代表FW本田圭佑(28)に再び試練が訪れている。7日(日本時間8日)、ホームのベローナ戦で3試合連続のベンチスタート。後半19分から右MFで出場したが、FKを壁に当てるなど見せ場はなかった。

 ミランはアディショナルタイムに痛恨の失点で2―2のドロー。またもや土壇場で勝利を逃し、いよいよフィリッポ・インザーギ監督(41)の解任も現実味を帯びてきた。

 試合後、指揮官は自身の処遇について「私に聞かないでくれ」と答えるにとどまった。

 このままインザーギ監督が更迭となれば、本田はミラン加入後わずか1年2か月で、5人目(代行を含む)の指揮官を迎えることになる。当然、チームの戦い方や選手の起用法、役割も大きく変わるため、現在好パフォーマンスを見せられていない本田はベンチメンバーから外される可能性もありそうだ。

 実際に地元メディアは2月以降、精彩を欠く本田に厳しい。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、この日も低評価の5点という採点で「躍動感あふれるプレーは見られなかった」と酷評した。昨年10月から得点がなく、10番を背負う選手の宿命として、周囲の見る目はさらに厳しくなっている。

「日本のエース」はシーズン終盤戦に向けてチームに勝利をもたらすような成果を出さないと、このまま“放出候補”ともなりかねない。