J1川崎の日本代表FW小林悠(27)が敵地での今季開幕戦(7日、対横浜M)で1ゴール1アシストと活躍。“本田魂”で好スタートを切った。

 日本代表として臨んだ1月のアジアカップ(オーストラリア)では出番がなく、べスト8敗退。悔しい思いをしたが、大きな収穫も得ていた。昨年10月の代表初招集の際、日本のエース本田と初めて対面し、そのすごさを同大会中に改めて実感したという。

「圭佑君のメンタルの強さは今まで感じたことがないほど。練習でシュートをミスしてもかなり悔しがるし、試合中に悪質なファウルを受けても、りんとしている。そこは自分に足りない部分。すぐにできないかもしれないけど、自分の中で整理してマネしていきたい」

 アジアカップでつかんだ飛躍のヒント。小林は「フロンターレではパスのうまい選手に生かされているだけ。それだけじゃダメだし、時には個人の打開で試合を決めないといけない」。本田のように自らが仕掛ける勝負強さを身に着けるため、日々の練習に取り組んできた。今季は「15点以上」の目標を掲げる。新監督候補のハリルホジッチ氏については「まずはフロンターレでゴールを決めるのが一番。攻守にわたって走ることも大事になってくる」と話したが、開幕戦で結果を出し、今後に向けて大きな手応えをつかんだようだ。