大丈夫?激情家ハリル氏の途中退団癖

2015年03月10日 11時00分

 日本代表監督に就任が内定しているバヒド・ハリルホジッチ氏(62)の“悪癖”が不安視されている。「東欧の知将」として手腕が高く評価される一方、契約期間中に突然辞任を申し出てチームを去ることも多く、欧州のクラブ関係者の間では「信頼して任せられない」との良からぬ評判も出ているという。果たして日本代表では大丈夫だろうか――。

 

 日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)が8日、南長野運動公園総合球技場の竣工式に出席。6日にフランス・パリでハリルホジッチ氏と会談した際に「日本のサッカーを非常に高く評価しているし『いい仕事ができるんじゃないか』と言っていた」と、高い意欲を示したことを明かした。

 

 大仁会長とともに竣工式に参加した原博実専務理事(56)も「印象はある。(ブラジル)W杯の時も韓国戦とかを見ていたし、非常に強さも厳しさもあり、経験もある」と手腕に太鼓判を押し、日本協会との“相思相愛”ぶりをうかがわせた。

 

 今後は12日の理事会で承認後に来日。正式に“ハリルジャパン”が誕生するが、激情型で知られる指揮官には、ある不安がつきまとう。「契約を自分から“放り投げる”ことが多く、そのへんが向こう(欧州)でも広まって評価を落としている。ちょっとしたことでキレたり、自分の都合で辞めてしまうことが一度や二度じゃきかないようだからね」とは欧州事情に詳しいJクラブ関係者。

 

 これまでの実績としてはフランスのリールを1部に昇格にさせ、昨年のブラジルW杯でアルジェリア代表を初の決勝トーナメントに進出させたことで知られる。その一方で、チームの指揮が長続きしないという“黒歴史”もある。

 

 2002年から率いたフランス1部レンヌでは編成方針をめぐってクラブ幹部と対立し、1シーズンでチームを去った。06年6月に就任したサウジアラビア1部アルイテハドではクラブ幹部の介入や生活環境が気に入らず、半年も持たずに辞任。10年から指揮したクロアチア1部ディナモ・ザグレブでも、またもやクラブとの間に亀裂が生じて退任。さらに、昨年W杯後に就任したトルコ1部トラブゾンスポルも、わずか3か月で契約解除…。率直な物言いが良くも悪くも波紋を起こし、クラブと対立→退団のパターンを繰り返してきた。

 

 一度怒ると歯止めが利かないのか、名将にありがちな気難しい性格の持ち主なのは間違いない。“三顧の礼”で迎える日本協会側は、対応に細心の注意が必要となりそうだ。