【2015年Jリーグ大予想:瀬谷宏】昨季まで浦和に対する基本的な評価は「上位争いはするが優勝はできない」。攻撃陣の迫力不足は否めず、1トップに大型外国人選手を補強しない限りはタイトルには届かないとみていた。

 それが今季、大宮から186センチの長身FWズラタン(31)を獲得。“最後のピース”が埋まったことで、キャンプ前までは今季の優勝は浦和だと考えていた。

 だが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)と富士ゼロックススーパーカップを見たところ、問題は戦力や戦術ではない。選手たちがスマートにサッカーをやろうとして、何かギラギラしたものが見えてこない。たぶん今季も上位にくるだろうが、最後の勝負どころで勝ちきれない。特にACLと並行開催の第1ステージは苦しむはずだ。

 そうなると、やはり昨季3冠のG大阪が優勝候補筆頭だろう。戦力の入れ替えが少なく、FW宇佐美貴史(22)とFWパトリック(27)の連係もさらなる熟成が期待できる。

 伏兵には名古屋と川崎を挙げる。前者はFWノバコビッチ(35)を獲得してさらに攻撃力がアップ。FW永井謙佑(26)やFW川又堅碁(25)とかみ合えば脅威だ。後者は風間八宏監督(53)の就任4年目で戦術が浸透。DF角田誠(31)の獲得で守備が落ち着けば衰えなしのFW大久保嘉人(32)ら攻撃陣が爆発するだろう。(サッカー担当デスク)