【ポルトガル・パルシャル4日(日本時間5日)発】サッカー女子の国際親善大会「アルガルベカップ」が4日開幕、1次リーグC組のなでしこジャパンは初戦でデンマークに1―2と敗れた。2連覇をかけて臨む6月のカナダ女子W杯へ向け大きな不安を露呈した。

 前半開始2分、いきなりミスから失点。同17分にFW大儀見優季(27=ボルフスブルク)のシュートのこぼれ球をMF安藤梢(32=フランクフルト)が押し込んで同点とし前半を終えたが、後半13分に再びリードを許した。その後もゴールに迫りながらも焦りからミスを連発。結果的に自滅した格好だ。

 険しい表情の佐々木則夫監督(56)は「厳しい戦いの中で、リズムがつかめなかった。立ち上がりに気の抜けたプレーがあった。第1戦の難しさもあった」。主将の宮間あや(30=岡山湯郷)も「負けては何もない。申し訳ない気持ち。私たちに負けは許されない。もう一度やり直す」と気を引き締めた。

 世界の強豪と対戦でき強化につながる貴重な大会で、女王の貫禄を示せないまま敗戦。安藤は「勝ち切れないし、課題が残った試合。失敗してもトライしようと話していたが、積極的にいけなかった。みんなで話し合ってチームとしての質を上げていかないと」とチームの立て直しを急ぐ。

 次戦(6日)はポルトガルと対戦。今季初戦からふがいない戦いに、チーム内外で緊張感は高まっている。