英国サッカー界で選手による醜聞が相次ぎ、大きな波紋を広げている。元イングランド代表で、プレミアリーグのサンダーランドに所属するMFアダム・ジョンソン(27)が15歳の少女と性的関係を持った疑いで2日に拘束された。同日、公共放送局「BBC」など複数のメディアが報じ、すでに保釈されているという。サンダーランドは取り調べの結果が出るまで出場停止にする方針だ。

 ジョンソンは2004―05シーズンに下部組織からミドルスブラのトップチームに昇格。05年3月のUEFA杯スポルティング戦でプロデビューを飾った。年代別の各代表で主力として活躍し、10年5月のメキシコ戦でA代表初出場。12試合で2得点を記録している。サンダーランドでも主力としてプレーしているだけに、残留争い(27節終了時点で20チーム中16位)に大きな影響が出そうだ。

 また、同国3部に属するロッチデールのユース所属選手が、リバプールの元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード(34)の3歳の娘を襲うとSNS上に書き込みをしたことで、クラブを解雇された。英紙「デーリー・スター」が報じた。

 法的な理由からロッチデール側は選手名を公表していない。内容については調査中だが、当該選手はジェラードの写真共有アプリ「インスタグラム」に「スティーブ、君の娘を襲う」と書き込んだもようだ。すでに書き込みは削除されているものの、ユーザーからは「幼児性愛者」との非難の声が上がっている。

 ロッチデールの広報担当者は「この問題は内々に処理している。これ以上話せることはない」とコメントしている。