今季から2ステージ制を導入するJリーグの戦いはどう変わるのか。本紙サッカー担当が7日に開幕する新シーズンを徹底分析した。

◇三浦憲太郎:得点力アップ浦和が前半戦独走も

◇森下久:知将ネルシーニョ率いる神戸に大注目

◇渡辺卓幸:前田加入で攻撃陣に相乗効果あるFC東京

【2015年Jリーグ大予想:前園真聖氏】短期集中連載の第1回は本紙評論家で元日本代表MF前園真聖氏(41)が混戦ムードの漂う第1ステージを占った。

 短期決戦となる第1ステージのV本命には昨季3冠のG大阪を指名します。チームのベースは変わっていませんし、選手層や戦い方にも安定感が感じられます。大崩れする要素は全く見当たりません。長谷川健太監督(49)の采配にもスキはなく筆頭候補です。

 2番手以降はバランスの良い鹿島、大型補強を敢行した浦和、攻撃力のある川崎が続くと考えています。いずれも実力のあるクラブでG大阪に匹敵する戦力があり、優勝争いにも絡むはず。下位クラブとの対戦で取りこぼさずに勝ち切れるか。そこがポイントになるでしょう。

 一方、伏兵には湘南を推します。昨季はアグレッシブなスタイルでJ2を圧倒しました。かなり早い段階からJ1対策に取り掛かり、万全の準備を整えています。開幕戦はホームで浦和と対戦しますが、初戦で勢いをつけスタートダッシュに成功すれば一気にV争いに絡むかもしれません。

 他にも柏のネルシーニョ前監督(64)が就任し、FWマルキーニョス(38)ら強力なブラジル人の助っ人を生かせる神戸、日本代表FW豊田陽平(29)を中心に選手全員がハードワークできる鳥栖に注目しています。今季は上位クラブを脅かす存在になるはずです。

 第1ステージの予想では1位から18位まで順位を出しましたが、正直に言えば現時点で上位、中位、下位と大きな3グループに分かれるだろうと考えています。ただ、今季は短期決戦なので、どのチームにもチャンスはあるはずです。