代表監督人事 ハリルホジッチ氏で急展開の裏

2015年02月28日 16時00分

 混迷した日本代表の次期監督選考が“早期決着”へと傾いてきた。日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)は27日に都内で取材に応じ、霜田正浩技術委員長(48)が欧州へ「昨日行きました」と明言。霜田委員長はこの日到着したパリを拠点に、バヒド・ハリルホジッチ氏(62)ら監督候補との交渉に入る。

 

 大仁会長は4日にパラグアイで行われる南米サッカー連盟の会議に出席するため近日中に日本をたつが、現地到着前に一度欧州に入る予定で、霜田委員長や監督候補と会談する可能性もある。監督人事は一気に動きだしたが、これまで「難航中」と言われてきた。急転直下の進展には様々な事情が絡んでいる。

 

「3月に監督が決まっているのとそうでないのでは、選手のモチベーションも大きく変わってくる」とJクラブ関係者は指摘。6月から始まるW杯予選を前に最後の実戦の場である3月27日のチュニジア戦(大分)と同31日のウズベキスタン戦(東京)までに新体制を決定させたいという現場の意向がまずある。

 

 また「スポンサー側も早く決めてほしいというのもあるし、視聴率を考えても決まっていたほうがいいでしょう」とは大手広告代理店関係者。たとえ就労ビザが間に合わず指揮は執れなくても監督が決まっていれば注目度は高くなるため、スポンサーや中継局も早期決着を望んでいたのだ。

 

 そんななか、ハリルホジッチ氏側が日本サッカー界の関係者とコンタクトを取っていたことが判明。環境面などについて尋ねており、そこで好印象を抱いた同氏の気持ちが一気に揺れ動いたとも考えられる。破談の可能性もまだあるが、どちらにしろ新監督選考はヤマ場を迎えることになる。