日本サッカー協会がハリルホジッチ氏を口説き落とすため“伝家の宝刀”を抜いて条件面アップに乗り出す可能性が出てきた。

 協会側は、新代表監督の年俸を八百長問題で解任されたアギーレ氏と同じ2億5000万円を上限に設定して交渉を進めていくもようで、希望に沿った住居や専属通訳など過去の外国人監督並みの高待遇を用意していると見られる。

 そんななか、あるJクラブ幹部は「きちんとした手続きを踏まないといけないと思うが、協会はその気になれば、お金を出せる財務状況にはあると聞いている。条件面がよくなれば、希望の監督を呼ぶこともできるのではないか」。さらに、アギーレ氏を解任するにあたって数億円になるはずだった違約金が発生しなかったこともプラス材料となっている。監督の年俸を上積みしないとしても、予算がアップすれば同氏の希望以上の条件を付けることも可能。また、ブレーンとなるコーチングスタッフの給料などの待遇面アップも現実的な話だ。もちろん資金力豊富な中東諸国やクラブとの完全なるマネーゲームとなれば分が悪いものの、条件面のアップで最大限の誠意を見せれば、ハリルホジッチ氏の気持ちは日本に傾きそうだ。