【欧州CL決勝T(18日):ドイツ・ゲルゼンキルヘン発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦2試合が18日(日本時間19日)に行われ、昨季王者のレアル・マドリード(スペイン)は敵地でシャルケ(ドイツ)に2―0で先勝した。

 勝負事に「タラレバ」は禁物だが、DF内田篤人(26)がシャルケ最大のチャンスを決めていたら…そんな悔しさが残る一戦だった。

 1点を追う後半29分。右サイドをスルスルと駆け上がった内田はMFボアテングのロングパスを呼び込み、エリア内に入ってワンタッチで折り返し。FWプラッテのシュートはクロスバーを直撃し、はね返りを拾った内田が左足でシュートを放った。だが、ボールはDFマルセロの背中に当たり、GKカシージャスにキャッチされゴールは奪えなかった。

 欧州CL28試合目の出場となった内田にとって初めてのレアル戦。右サイドバックの内田は左FWのC・ロナウドと何度も体をぶつけ合い、序盤はエースに思うような仕事をさせなかった。だが、前半の失点のシーンでは自身のマークが及ばないところにポジションチェンジされ、人数のギャップを作られた。

 後半に自身が絡んだ最大のチャンスを逃した直後、C・ロナウドの突破を許してマルセロに2点目を奪われた。「周りとうまく連係が取れれば」と話していた内田にとっては悔やまれる失点だった。

 FWフンテラールが故障で途中交代し、MFボアテングも累積警告で出場停止。

 内田は3月10日(日本時間11日)に敵地で行われる第2戦で奇跡を起こせるか。