協会幹部も断言 澤「女子W杯」逆転選出の根拠

2015年02月17日 11時00分

澤の落選理由を語らなかった佐々木監督(左)は、女性報道陣を代表してフジテレビ・宮澤智アナからバレンタインチョコを渡され笑顔を見せた

 それでもクイーンは沈まない。日本サッカー協会は13日、アルガルベカップ(3月4~11日、ポルトガル)に出場するなでしこジャパンのメンバー22人を発表し、ベテランMF澤穂希(36=INAC神戸)はまたも落選となった。6月開幕のカナダ大会で世界新記録となるW杯6大会連続出場に黄信号が点灯したと騒がれ始めたが、協会内部からは意外にも本番での大復活を予想する声が相次ぐ。今回の落選の裏には佐々木則夫監督(56)をはじめとするチーム首脳の思惑も見え隠れしている。

 

 

 W杯連覇を目指すなでしこジャパンにとって、強豪国が集まるアルガルベカップはチームの強化において最高の大会といえる。今回対戦するデンマーク、ポルトガル、フランスはそれぞれ世界ランク16、42、3位。特にフランスは2012年ロンドン五輪後に急激に力をつけ、昨年は世界ランク1位ドイツと同8位ブラジルを親善試合で立て続けに撃破している。


 そんな相手と戦うため、指揮官は現状のベストメンバーを揃えた。MF宮間あや(30=岡山湯郷)、FW大儀見優季(27=ボルフスブルク)らを順当に選出。好内容で2連勝した昨年10月のカナダ遠征とほぼ同じメンバーとなり「プレーの質を高め、選手間のコミュニケーションを深めていく」とチーム熟成に主眼を置く考えを示した。


 それだけに、カナダ遠征に続く落選となった澤のW杯出場が遠のいたと見られても仕方ないが、協会内から澤への悲観論は聞こえてこない。ある協会幹部は本紙の取材に対し、澤のW杯出場について「20%くらいだと思うよ」。さすがに厳しい見方かと思いきや「それは落ちる確率のことだから」。つまり、澤が大逆転でW杯メンバーに入る確率を80%という高い数字で見ているのだ。


 そもそも、今回の落選理由は単純。なでしこOGの一人は「カナダ遠征から今回まで国内組は何試合もやっていないわけだから、劇的にメンバーが変わるわけがない」。あるクラブのトレーナーも「澤はロンドン(五輪)前のアルガルベで病気(良性発作性頭位めまい症)になった。それを考えると、今回長距離移動させてまで無理に使う必要はない。ノリさんはすべて理解したうえでの選考でしょ」と今回の落選に納得の口ぶりだ。