吉田麻也が明かす意外な「香川再生法」

2012年09月06日 12時05分

 エースの意外な“再生法”は――。キリンチャレンジカップUAE戦(6日、新潟)とブラジルW杯アジア最終予選イラク戦(11日、埼玉)に臨む日本代表FW香川真司(23=マンチェスター・ユナイテッド)は、これまで日の丸を背負うと好パフォーマンスを見せられずにいる。そこでイレブンは香川をピッチ内外でサポートしていく方針を固めた。なかでもDF吉田麻也(24=サウサンプトン)は香川を“王様”化して再生するという。

 日本代表で不安視されているのが10番を背負うエースの香川だ。ドルトムント(ドイツ)やマンUで活躍を見せる一方、代表では存在感を示せずにいる。親善試合ベネズエラ戦(8月)では決定的なチャンスでシュートを外し「やってはいけないミス」と反省を口にした。

 この原因について香川と一緒に日本代表で戦ったことのある現役選手はこう指摘した。「真司は代表だと慣れていない選手とかに、たくさん話しかけたり細かいところにすごく気を使ってくれる。ただ(香川が)そんな感じだったっけ?というのはありましたね…」

 日本の10番を背負う自覚からか、香川は周囲を気遣う。チームをけん引する立場として大事な役割だが、不慣れなリーダー役にストレスをため込み、プレーに影響している可能性も指摘される。

 そこでイレブンが香川のサポートに乗り出す。なかでも、プライベートでも親交のあるDF吉田は香川再生法について聞かれると「香川さん、真司さんという感じですよ」と笑顔で明かした。これは香川を“持ち上げる”ということ。同学年の吉田が香川を褒め続けることで、代表では王様気分でいてもらう。香川が気分良くプレーできれば、ドルトムントやマンUで見せたような華麗なパフォーマンスも発揮できるはず。何より必勝が義務付けられたW杯アジア最終予選で勝ち点を積み上げるには、エースの力は欠かせない。そこであえて香川に「さん」をつけて呼ぶというわけだ。

 吉田だけでなく他イレブンも香川の支援に積極的。MF高橋秀人(24=FC東京)は「自分が試合に出られなくてもグラウンド外でできることとか、一生懸命サポートしたい」と年下の香川のために“パシリ”まで志願した。今シリーズではどうしても結果を出したい日本のエース。チームメートの気遣いを受け、今度こそ躍動する姿を見せられるか。