イタリアで新たな八百長疑惑

2015年02月12日 07時15分

 八百長問題で更迭された前日本代表監督ハビエル・アギーレ氏(56)の後任探しが本格的に始まるなか、イタリアで新たな八百長疑惑が浮上。他の強豪国を含め、今後続々と問題が表面化する可能性もあり「協会はどこまで調べきれるのか」とアギーレ騒動の二の舞いを不安視する声が出てきている。

 現在、日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(48)が欧州に渡って新監督候補との交渉に乗り出しているが、10日に都内で取材に応じた原博実専務理事(56)は「何も聞いていない」と話すにとどまった。

 同協会の中野幸夫常務理事(59=Jリーグ専務理事)も「監督の件は向こう(技術委員会)に任せているから」とコメントしただけだった。

 日本協会としては候補者を絞り込み、交渉責任者が現地に乗り込んで交渉に本腰を入れたばかり。だが、これからという時に欧州では気になる動きが出てきた。

 イタリアのANSA通信は9日、2010―11年の同国リーグで八百長疑惑が浮上し捜査が開始されると報道。同国代表のアントニオ・コンテ監督(45)ら130人が捜査対象になるとした。

「欧州ではこれから他の主要リーグでも八百長問題が明るみに出ると言われている。それは南米でも同様で、代表監督を探すうえで“安全”なところはないよ」と欧州事情に詳しいJクラブ関係者は指摘する。

 サッカー界では八百長撲滅を掲げる国際刑事警察機構(インターポール)が各国当局と連携して徹底調査に乗り出しており、これまで問題が表面化したスペインやイタリアだけでなく、優良リーグと言われるドイツやイングランドなどにも飛び火するとの情報もある。

 アギーレ前監督のケースを教訓にして協会は次期監督の選定において徹底した身辺調査を行うつもりだが、専門の調査機関などには頼らず独自のルートを使う方針。限られた時間や予算の中では仕方ない部分もあるが「調べきれるのか不安はあるよね。まあリスクを考えだしたらキリがないけど…」(同関係者)との声も上がっている。

 今回の代表監督問題では、協会の交渉力とともに調査能力が問われることになる。現時点で監督をやっていない候補者たちは、何らかの理由があるからこそフリー、という見方もある。そのなかで日本協会はベストの答えを出せるのか。先行きは不透明だ。