武田氏が協会理事の非常識発言を糾弾

2015年02月11日 09時00分

代表の新監督問題に切り込んだ武田氏

 これでいいのか。日本サッカー協会は八百長問題により日本代表監督を解任したハビエル・アギーレ氏(56)の後任選定を急いでいる。候補には数多くの世界的な名将が浮上するなか、元日本代表FW武田修宏氏(47=本紙評論家)が緊急提言。新監督の早期決定をもくろむ技術委員会の姿勢を疑問視したうえで、日本サッカー界を騒がせる協会理事の「問題発言」も糾弾した。

 

【武田修宏の直言!!】サッカー界は解任したアギーレ氏の後任問題で騒がしいね。報道では前ブラジル代表監督のルイスフェリペ・スコラリ氏(66)や元J1鹿島監督のオズワルド・オリベイラ氏(64)、元ACミラン監督のレオナルド氏(45)ら大物監督の名前が飛び交っている。

 

 新監督を選ぶ日本サッカー協会の技術委員会は、日本代表が戦う3月末の国際親善試合(27日=チュニジア戦、31日=ウズベキスタン戦)を見据えて、Jリーグが開幕する3月7日までに新代表監督の選任を目指すようだけど、そんなに慌てる必要はないし、じっくりと吟味してほしいよ。

 

 最大目標のロシアW杯へ向け日本サッカーを本当に強くしてくれる指導者を決めるには、理論や哲学に加えて戦術や練習法も把握しないといけない。それに「身体検査」とか言われているように、候補者の素行、人柄、日本という国や文化を理解してくれるのか、見極めなければならない要素はたくさんある。

 

 こうした要件をわずか1か月で分析するのは難しいと思う。それに欧州はシーズン中。新監督を選ぶのにも候補はフリーの指導者に限られる。様々な面で妥協するくらいならば、3月や6月のW杯アジア予選までなどと期日を設ける必要はないでしょう。時間をかけて日本サッカーに合う監督を探すべきだね。

 

 それと監督問題に関連して、もう一つ言いたいことがある。先日、某テレビ番組を見ていたら日本サッカー協会の理事が出演していた。何を話すのかと注目したが、解任されたアギーレ氏の後任問題に言及し、アーセナル(イングランド)の「(アーセン)ベンゲル監督(65)がいいと思う」と発言した。

 

 これには正直驚かされた。現職の協会理事が日本代表の監督人事について評論家のように語るのはいかがなものか。理事会は日本代表監督の承認をはじめとするサッカー界の最高意思決定機関。そのメンバーが公の場で、個人的に希望する監督の名前を発言するのは、かなり立場を逸脱している。

 

 サッカー界でも話題になっているみたいだけど、協会としても理事の発言を問題視しないのはおかしいんじゃないかな。

 

 ☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

 

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