日本代表に世界的名将を呼ぶ“裏技”

2015年02月10日 16時00分

 ビッグネームを本当に呼べるのか。日本サッカー協会の技術委員会は日本代表監督を解任したハビエル・アギーレ氏(56)に代わる後任の選定を進めており、これまで世界的な超大物監督の名前が浮上。一方で協会の資金は限られており、新監督招聘にかかる予算は推定200万ユーロ(約2億7000万円)以内とみられる。このままでは大物招聘の実現は難しいが、予算内でも名将を呼べる意外な“裏技”があるという。

 

 8日付の英紙「デーリー・メール」は、元イングランド代表監督で1998年フランスW杯を指揮したグレン・ホドル氏(57)が日本代表監督就任の打診を「断った」と報じた。過去にチェルシーやトットナム(いずれもイングランド)も指揮した名将だが、自らのビジネスと家族の問題が理由だという。

 

 7日にも欧州メディアが、元イタリア代表監督のチェザーレ・プランデッリ氏(57)が日本からオファーを受けたものの「とても光栄だが、ノーグラッツェと言わざるを得ない」と語り、破談になったと伝えた。日本の次期監督選びは本場の欧州サッカー界でも高い注目を集めているようだ。

 

 日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(47)は6日に候補者を5~6人に絞り込んだとし、これから本格的な“身辺調査”を行った上で交渉に入るとしている。すでに、あちこちでアギーレ氏の実績を上回るような超大物監督の名前が浮上しているが、実現する可能性はあるのだろうか。

 

 日本協会のある幹部は新代表監督の予算について「すでに理事会で決めた予算があるから。それが変わることはないです」と明言。予算はあくまで前任者アギーレ氏の推定年俸180万ユーロ(約2億4000万円)を基準に、昨夏のブラジルW杯前と同じ推定200万ユーロ(約2億7000万円)が上限とみられる。

 

 各種メディアによると、プランデッリ氏のイタリア代表監督での年俸は推定300万ユーロ(約4億円)。有力候補の一人、ルイスフェリペ・スコラリ氏(66)もブラジル代表監督としての年俸は280万ユーロ(約3億8000万円)といわれる。世界的な名将ほど高額で、日本の予算では手が出ないのが現状だ。

 

 それでも、技術委員会の元メンバーによれば、限られた資金をカバーする方法がある。「各国協会とも代表監督に欧州クラブのような高額年俸は支払えないもの。なので各種ボーナスを高く設定している国が多い。1試合の勝利給であったり、W杯出場権(獲得)などのプレミアム給を高くすればいいわけだから」

 

 協会側としては大目標のロシアW杯を見据えてトータル的に採算が合うようにすれば、金銭面はまとめられるという。もちろん、交渉が妥結するまでの時間も必要になるが…。

 

 協会内には「アギーレ氏以上の大物監督じゃないと(世論を納得させるのは)難しい」との見方もあるため、難航必至の監督問題の決着は、まだまだ時間がかかりそうだ。