アギーレ監督との法廷闘争も覚悟していたサッカー協会

2015年02月07日 11時00分

解任されたアギーレ氏

【“疑惑の指揮官”電撃更迭の裏事情(2)】日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)は3日、日本代表ハビエル・アギーレ監督(56)に解任を通告した。指揮官は「やむを得ない」と同意し、契約解除に伴う金銭面などの条件についても「合意いただいた」(同会長)と“円満解決”を強調した。

 実は、昨年9月末にスペインで八百長疑惑が報道されて以降、協会側は強い懸念を示してきた。特にピッチ外に大きな影響(本紙既報)を及ぼすことも考慮。早い段階で解任も視野に入れていたが、同時にアギーレ監督が反発し「すんなりとは辞めないだろう」(関係者)と想定していた。

 ここまで指揮官は一貫して疑惑への関与を否定している。“シロクロ”がはっきりしない状況で「解任」という事実が先行すれば今後、自身の捜査にも大きく影響しかねない。そうなれば地位確認をはじめ名誉毀損や損害賠償、さらに高額な違約金などを求めてくることは「間違いない」とも分析していた。
 協会側はアギーレ側が徹底抗戦をしてきた場合に備えて国際サッカー連盟(FIFA)への提訴を検討。協会関係者は1月中、解任を決断した際、違約金などの事後処理について「契約書通りにやるだけ」と話したうえで「FIFAに提訴? もめればそういう可能性もある」と“法廷闘争”も辞さない覚悟だった。

 幸いにもアギーレ監督は契約解除に合意し、泥沼化は避けられたが、一歩間違えば、大きな混乱を招きかねない決断でもあった。