日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)が3日、八百長疑惑の渦中にいるハビエル・アギーレ監督(56)の解任を発表した。

 代表監督が任期途中で解任されたのは1997年10月、W杯フランス大会アジア最終予選で不振だった加茂周監督以来。アギーレ監督は就任から約半年での解任となり、94年10月のアジア大会で8強に終わって更迭されたファルカン監督の7か月を超える短命となった。過去の監督交代は、脳梗塞で倒れたオシム監督を除き、いずれも成績不振が理由で、不祥事による解任は初めて。

 日本サッカー史に汚点を残した責任は重く、大仁会長は自らを含めて招聘に関わった幹部の処分を検討し、12日の理事会に諮ることも明言。協会関係者からは「原、霜田(正浩技術委員長)に何もなしというわけにはいかないでしょう」と批判の声も出ており、大荒れ必至だ。