女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が12日に開幕し、昨季なでしこリーグ女王の三菱重工浦和が日テレ戦(味フィ西)で2―1と快勝した。

 浦和は1―1で迎えた後半43分に、東京五輪代表として活躍したMF塩越柚歩(23)が鮮烈な勝ち越しゴールを奪って勝負を決めた。

 歴史的な一戦の試合後、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「今日は記念すべき試合ということで、最初は両チームとも緊張していたように感じましたが、次第に両チームともに持ち味を出して面白い試合となりました」と高く評価。「これからもWEリーグの理念である女性活躍社会の実現を忘れずに、これからもプロリーグを展開していってほしいと思います」と今後のリーグ発展に期待を寄せた。

 また、Jリーグ初代チェアマンで日本協会会長を務めた川淵三郎氏は「プロになり、一生懸命にいいプレーを見せようという気概が見えた試合だった。Jリーグのときもそうだったが、ひたむきさがなくなるとファンの関心は薄れてしまう。ひたむきさを忘れずにサッカーにまい進してほしい」としたうえで「WEリーグには、日本女子サッカーが世界に飛躍する可能性を示していってほしい」と世界の女子サッカー界をリードするリーグにとの願いを語った。

 いよいよスタートしたWEリーグに今後大きな注目が集まりそうだ。