休暇中のアギーレを協会が24時間監視へ

2015年01月31日 09時00分

バカンスのため出国する(左)からアギーレ監督、次男ミケル氏、シルビア夫人

 八百長疑惑で告発された日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が日本サッカー協会から“24時間監視”を受ける。指揮官は29日に羽田空港からスペインへ向け出発。約1か月間の休暇に入り3月上旬に再来日する予定だが、懸案の八百長問題では裁判所が告発の受理を審査中で待ったなしの状況。そこで、協会側は常に指揮官の動向に目を光らせておくという。

 

 羽田空港の出発ロビーに現れたアギーレ監督は穏やかな笑みを浮かべながら、見送りにきた協会関係者一人ひとりとガッチリ握手。報道陣への対応こそなかったが、ファンの声援に深々と頭を下げて応え、明るい表情で機上の人となった。

 

 今後はスペインやメキシコで家族とともに約1か月のオフを過ごし、Jリーグ開幕(3月7日)前に再来日する予定。欧州滞在中にはFW本田圭佑(28=ACミラン)、MF香川真司(25=ドルトムント)らを視察する可能性もあるが、ひとまずひと息つくことになる。

 

 しかしピッチ外では、まだまだ気の休まらない日々が続く。スペイン検察当局から告発された八百長疑惑は、バレンシア裁判所が受理するかどうか審議している段階。受理となれば2月中に出頭要請がある見込みで、本人はもちろん協会もさまざまな対応を迫られる。原博実専務理事(56)はこの日、休暇中のアギーレ監督と「霜田(正浩技術委員長)のほうで連絡はとることになる」と話したが、協会側はより緊密なコンタクトをとる。

 

 協会関係者が「代表監督とは日本が深夜でも常にコンタクトできる状態にしてある」と話すように、24時間いつでもコミュニケーションを図れるようにしているのだ。霜田委員長以外にも通訳や代表チーム部のスタッフが定期連絡をとり、指揮官の動向は完璧に把握できる。

 

 裁判所がいつ告発を受理するか見通しが立たず「スペインでも初めてのケースだし、どういう流れになるかも分からない。こちらに(受理の)連絡が来るわけでもない」(原専務理事)と、八百長問題の動きは協会側も予測不能。このため、いつ“有事”が起きても迅速に対応できる態勢を整えているのだ。

 

 アギーレ監督からすれば激戦の疲れを癒やしたいところだが、日本からの厳しい“監視”で、とてもバカンス気分には浸れそうもない。