アギーレに八百長疑惑の全責任をなすりつけ?

2015年01月30日 16時00分

アギーレ監督が八百長疑惑のスケープゴートにされる!?

 八百長疑惑で告発された日本代表ハビエル・アギーレ監督(56)が窮地に追い込まれそうだ。現在はスペイン検察当局による告発状がバレンシア裁判所で受理されたかどうか確認されておらず、日本サッカー協会は当面続投の方針を示している。本人もさらなるチームの強化に意欲を見せているが、現地ではアギーレ監督を巡って不穏な動きが出てきている。

 

 アギーレ監督は28日に都内のJFAハウスを訪れ、日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)に準々決勝敗退に終わったアジアカップの報告を行った。会談は30分ほどで、原博実専務理事(56)と霜田正浩技術委員長(47)も同席した。その後は取材に対応することなく、霜田委員長とともにJFAハウスを後にした。

 

 スペイン1部サラゴサ時代の八百長疑惑で同国検察庁から告発されたが、バレンシア裁判所による告発受理はこの日までに確認されていない。ただ、現地では受理されているとの報道がある。そうなれば2月に裁判所に出頭する予定で、今後の見通しは極めて不透明だ。それでも、本人はロシアW杯アジア1次予選に向けて「6月からしっかり戦っていきたい」と語るなど今後の指揮に強い意欲を見せている。

 

 しかしそんな思いとは裏腹に、アギーレ監督を巡る状況は今後さらに厳しさを増しそうだ。

 

「シロかクロかは別にして、アギーレが“スケープゴート”にされる可能性はある。選手側はなんとか責任を逃れようと口裏を合わせている動きが実際にあって、フロントや監督にすべて押しつけようとしていると言われている」とは、スペイン事情に精通するJクラブ関係者。

 

 スペイン検察庁はアギーレ監督のほかサラゴサ幹部や両チームの選手など当該試合の関係者計41人を告発したが、立場によって利害関係が異なり、それぞれがそれぞれの主張を展開している。

 

 そのなかでサラゴサの選手たちは一枚岩になって「選手は誰も何も知らない。クラブと監督に聞いてくれ」などと同じような内容を述べているという。試合で指揮を執ったアギーレ監督をスケープゴートにすることで、疑惑の目を少しでも自分たちからそらせたいとの狙いが垣間見える。

 

 また、当時残留争いをしていたサラゴサはチーム状態が最悪だった。アギーレ監督と選手の対立があったこともあり、そうした遺恨も背景にあるとみられる。

 

 選手側が一致団結して監督に“罪”をなすりつけようとしているとなると、アギーレ監督がいかに潔白を主張しようとも立場は苦しくなるばかり。疑惑の指揮官はピッチ外でも厳しい戦いを強いられそうだ。