若手の活躍の場が激減する?Jリーグ2ステージ制への危機感

2015年01月28日 16時00分

【武田修宏の直言!!】アジアカップのベスト8で敗退した日本代表は、2018年ロシアW杯に向けて若返りが求められている。勢いのある若い選手の成長力は、チームのレベルアップに欠かせないもの。それに主力イレブンの活性化を図る意味でも重要な要素なのは間違いないよ。

 

 一方で、シーズン制が変わったJリーグが大きな障害となりかねないと感じている。今季から前後期制の導入により、各ステージは17試合の短期決戦。各Jクラブの監督が「まるでトーナメント」と言うように、これまで以上に重要なゲームが増えるし、1試合の価値が高まる。

 

 そうなると、どの指揮官も堅実な戦いを求めるようになるよね。安定感のあるベテランを優先して起用するため、若手を抜てきする機会は激減するだろう。若い選手は緊張感のある公式戦を経験してこそ成長する。そのチャンスが減れば、当然ながら勢いのある新世代の台頭は期待できない。

 

 日本代表が新戦力を求めても実力のある選手がいなければ世代交代は進まない。もともと日本代表を強くするためにJリーグは創設されたはず。こうした現状ではFW本田圭佑(28=ACミラン)やMF香川真司(25=ドルトムント)を超えるような選手はまだまだ出てこないだろう。

 

 Jリーグが商業化するのはクラブ経営の面で大事なことだが、大きな疑問と危機感を感じる。いま一度国内リーグのあり方を考える必要があるんじゃないかな。

 

 ☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

 

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