日本代表“トップ4”がアギーレ対策を緊急協議

2015年01月26日 16時00分

空港に降り立ったアギーレ監督(中央)

“疑惑の指揮官”は、どこへ向かうのか。アジアカップ(オーストラリア)で準々決勝敗退に終わった日本代表が25日に帰国した。今後は6月から始まるロシアW杯アジア1次予選に備えるが、八百長問題で揺れるハビエル・アギーレ監督(56)の処遇は不透明のまま。先行きの見通せない状況に、代表イレブンの“トップ4”が大会中に緊急会談し、対策を協議していたことが判明した。

 

 

 アギーレ監督の処遇は依然として、はっきりしない。大会後に解任に動くとみられた日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)は、23日のUAE戦後に続投を明言。オーストラリアから帰国した24日には、スペイン検察当局からの告発をバレンシア裁判所が正式に受理したと確認された場合、「その時点で説明したい」と話し、進退に踏み込む可能性を示唆した。


 現時点ではスペインからの情報待ちの状態。どうなるのか先が全く読めない中、代表イレブンも気にならないはずがない。ある主力選手によると、日本代表主将のMF長谷部誠(31=Eフランクフルト)を筆頭に、GK川島永嗣(31=スタンダール)、MF遠藤保仁(34=G大阪)、FW本田圭佑(28=ACミラン)の“トップ4”が合宿中に、アギーレ監督の進退問題について会談したという。


 長谷部は、これまで指揮官の八百長問題について「チーム内で話は出ていない。影響はないし、変化もない」と強調していたが「まあ、アギーレ監督の話はしたけど、雑談レベル」と会談したことを認めた。その上で「問題があったときに話をしている。合宿前に監督から(疑惑について)説明があったわけだし、今後(選手間で)話し合う必要があるのかとか…」と話すにとどめた。


 3年後のロシアW杯に向けて始動したばかりの指揮官が更迭される事態になれば、選手が最も迷惑を被る。アギーレ監督の下で10試合を戦い、新チームのベースは構築されつつあるだけに、チームの方針はもちろんのこと、選手個々の取り組みや心構えも大きな変更を余儀なくされる。


 イレブンとしてはアジアカップでアギーレ監督の手腕に手応えを感じつつあるが、“有事”に備えて話し合ったもよう。6月からはロシアW杯アジア1次予選も始まるため、経験豊富な4人はイレブンの意思疎通などについて今後の対応を協議したようだ。


 選手たちはアジアカップの敗退でさらなる強化の必要性を痛感している。しかし、指揮官の進退問題が混迷を深める状況では、チーム強化に支障が出ることも避けられない。