<アジア杯>本田「個人3冠」へチーム一丸

2015年01月22日 16時00分

【オーストラリア・シドニー21日発】サッカーのアジアカップ1次リーグD組を1位で突破した日本代表は、準々決勝のUAE戦が行われる当地入りした。7得点無失点で3連勝というほぼ完璧な内容で大会連覇に近づいているが、選手たちは個人タイトルの総ナメにも意欲的。3試合連続ゴール中のFW本田圭佑(28=ACミラン)の「個人3冠」を後押しするムードが高まっている。

 

 アジアカップでの3試合連続ゴールは日本人初だが、エースは記録に満足していない。「もっと反応しないといけない場面も他にあった。反応していればチャンスになったという場面もいくつか心に残っている」とあくまでも貪欲だ。

 

 最大目標の大会連覇に向け、欧州トップリーグでプレーする選手が多くなった今の日本代表にとっては、単なる優勝では物足りない。「どうせなら、大会のタイトルを全部日本で独占するくらいじゃないと。そのくらい力は抜けていると思うし、他の国にタイトルに値する選手がいるとも思えない」と主力選手の一人は大会の“完全制覇”を視野に入れている。

 

 今大会の個人タイトルはMVP、得点王、ベストイレブンの3部門。1次リーグを終えて、本田は全てを狙えるチャンスがある。得点王ランキングは3得点で現在2位タイだが、4得点でトップのFWダルドゥル(ヨルダン)はすでに日本が敗退に追いやったため上積みはない。準々決勝に勝ち残っている3得点の本田とFW孫可(中国)、FWマブフート(UAE)の3人の争いになることが濃厚だ。

 

 3試合連続無失点のDF吉田麻也(26=サウサンプトン)は「後ろが無失点を続けていけば負けない。前(攻撃陣)が何とかしてくれる」。まずはUAEとの直接対決でマブフートを封じれば本田の得点王のアシストにもなるだけに、いっそう気合が入っている。

 

 優勝して得点王も獲得ならMVPとベストイレブンは自然とついてくる。4年前のカタール大会でも「俺自身のパフォーマンスはそれほどでもなかった」と言いながら、本田はMVPに輝いたが、内容と結果が伴っている今大会のほうがMVPにふさわしい活躍といっていい。

 

 チーム関係者からも「ヨルダン戦のゴールは、直前のシュートを打った岡崎やそれをお膳立てした乾、長谷部のおかげだけど、結局あの(こぼれ球の)位置にいるんだから」と本田の存在感は一目置かれている。ヨルダン戦から一夜明け、本田は髪を金色から銀色に染め直し、負けたら終わりの一発勝負に向けてスイッチを入れた。周囲の支援も受けるエースが大会に新たな歴史を刻む。