【オーストラリア・メルボルン20日発】サッカーのアジアカップ1次リーグD組最終戦が行われ、日本はヨルダンに2―0で勝って3連勝。同組1位で決勝トーナメント進出を決めた。

 日本はパレスチナ、イラク相手に2連勝し、引き分け以上で決勝T進出が決まる状況。とはいえ、ヨルダンに敗れれば同時刻キックオフのイラクの結果次第で敗退の恐れもあったため、先発メンバーは過去2戦と同じメンバーで固定。必勝態勢で臨んだ。

 前半10分、縦パスに抜け出したMF香川真司(25=ドルトムント)のクロスに対し、走り込んだFW乾貴士(26=Eフランクフルト)がダイレクトで右足を振り抜いてゴールネットを揺らしたが、香川のクロスがゴールラインを割ってからのものと判定されてノーゴール。だが、圧倒的に攻め込む日本は同24分に先制点を奪った。

 左サイドから展開し、MF長谷部誠(31=Eフランクフルト)からパスを受けた乾が瞬時に縦パス。これに抜け出したFW岡崎慎司(28=マインツ)の左足シュートはGKシャフィにはじかれたが、こぼれ球に詰めたフリーのFW本田圭佑(28=ACミラン)が右足で押し込んだ。3試合連続ゴールのエースは、岡崎と「敬礼ポーズ」で喜びを分かち合った。

 後半は人数をかけたヨルダンの攻撃に防戦一方だったが、守備陣が体を張って得点を許さず。逆に同37分、左サイドに流れた途中出場のFW武藤嘉紀(22=FC東京)のクロスを香川が右足で合わせて追加点。香川にとってはアギーレジャパンでのうれしい初ゴールとなった。

 日本は3試合で7得点、無失点という完璧な内容で第1関門を突破。23日の準々決勝ではC組2位のUAEとシドニーで対戦する。