<アジア杯>処罰連発するAFC 次の標的はアギーレ?

2015年01月20日 11時30分

【オーストラリア・メルボルン19日発】審判批判を展開した日本代表FW本田圭佑(28=ACミラン)に対し、アジアサッカー連盟(AFC)が下した厳しい処分は大きな波紋を呼んでいる。警告にも罰金が科される前代未聞の制度に、他の出場国からも不満の声が続出。そんななか、AFCが次の“ターゲット”としてアジアカップ1次リーグ最終戦のヨルダン戦(20日)に臨む日本代表ハビエル・アギーレ監督(56)を徹底マークしているという情報が浮上している。

 

 本田は12日に行われたアジアカップ1次リーグD組初戦のパレスチナ戦後に審判批判を行ったことで、AFCから5000ドル(約59万円)の罰金を科された。これ以外にも、AFCはイエローカードを受けた選手に2000ドル(約24万円)前後の罰金を命じるという異例の処分のオンパレード。「そんな規定があるという事前通達はない」「警告で罰金を取るなんてサッカーの本質から外れている」といった不満の声が各国の関係者やメディアから漏れている。

 

 選手たちも複雑な思いを隠さない。主将のMF長谷部誠(31=Eフランクフルト)は「圭佑が思っていることは僕らも理解できる。欧州でプレーしている自分たちとしては、正直、判定の基準に戸惑いがあるし、ギャップを感じる」と選手の気持ちを代弁。

 

 異議申し立てもしなかったことで、日本側としては事実上の“泣き寝入り”。だが、これで騒動が終結する雰囲気はない。今大会を取材している欧州メディアから「AFCはアギーレ監督の発言を注意深くチェックしている」といった話が出ているからだ。

 

 本田の審判批判についてアギーレ監督は「このようなことはもう起こらない」と再発防止に自信を見せた。

 

 その一方でイラク戦で警告を受けたMF清武弘嗣(25=ハノーバー)とMF今野泰幸(31=G大阪)については「あれは必要なファウルだった」と擁護。すでにこの発言を「反則を奨励している」と解釈する関係者もおり、処罰の対象となる可能性を指摘する声もある。

 

 ただでさえ、アギーレ監督は今大会前から八百長疑惑を抱えており、大会側から煙たがられてきた。開幕直前に告発が受理されたタイミングで八百長撲滅キャンペーンも開始。

 

 大会側には“別件”でもいいから疑惑の指揮官を処罰したいという思惑も見え隠れする。物議を醸している本田への罰金は、アギーレ監督を追い込むための序章なのかもしれない。