日本サッカー協会とJリーグが立ち上げた「ACL(アジアチャンピオンズリーグ)サポートプロジェクト」の会議が14日、都内のJFAハウスで行われた。

 今季のACLに出場するJ1のG大阪、浦和、鹿島とプレーオフから本戦出場を目指す柏の代表者が参加し、2008年のG大阪以来の優勝に向けて意見交換。Jリーグと協会から資金援助や、リーグ戦やカップ戦との過密日程緩和策などが参加クラブに説明され、改めて士気を高めたという。

 Jリーグの村井満チェアマン(55)は「アウェーも(リーグスタッフが)全試合帯同して全力で応援したい」と決意を語った。その裏にはJリーグのアジア戦略がある。日本勢のACL制覇によって「Jリーグ」の付加価値をアップさせ、イングランド・プレミアリーグが東南アジアで成功させたテレビ放映権ビジネス(2012年度で約600億円の収益)の確立を目指す。

 以前からアジア市場への本格進出を目指しているG大阪の野呂輝久社長(60)は「アジアでのプレゼンス(存在感)を上げるためにはACLのチャンピオンにならないといけない」と意気込む。今後もJリーグが発展していくためにも、今季のACLは負けられない戦いになる。