<全国高校サッカー>初V星稜イレブン 大先輩の本田にビッグなおねだり

2015年01月13日 16時00分

歓喜の星稜イレブン

 全国高校サッカー選手権は12日、埼玉スタジアムで決勝戦が行われ、星稜(石川)が延長戦の末、前橋育英(群馬)を4―2で破って初優勝を果たした。河崎護監督(55)が交通事故で入院し、監督不在のハンディを乗り越えてつかんだ栄光。新たな歴史を作った星稜イレブンは、偉大なOBである日本代表FW本田圭佑(28=ACミラン)らに感謝の言葉を並べたが、喜びのあまりビッグな“おねだり”までしてしまった。

 

 90分で決着がつかず迎えた延長戦。FW森山泰希(3年)が2得点を挙げ、星稜が全国の頂点に立った。昨年、国立競技場で行われた富山第一との決勝では、終盤まで2―0とリードしながら延長戦の末に逆転負け。1年前の悔しさを埼玉スタジアムで晴らした。

 

 決勝戦前、入院中の河崎監督から送られてきた激励メッセージを木原力斗監督代行(27)が読み上げ、選手たちは優勝への思いを強くした。キャプテンのDF鈴木大誠(3年)は「感無量です。病床で見守ってくれる監督が自分らのために精一杯のメッセージを送ってくれたので絶対に勝たないとという気持ちが強かった」と目に涙を浮かべて喜びを語った。

 

 病床の監督に優勝をささげたいという選手の思いが届いた形だが、イレブンによると本田やFW豊田陽平(29=鳥栖)らOBの存在も力になっていたという。

 

 鈴木は「ここまで来れたのも先輩たちがつくり上げてきた伝統のたまもの。その中で新しい歴史をつくれたのは光栄です」と感謝。DF高橋佳大(3年)も「僕らは先輩たちがいるおかげで注目されますから、いつも身の引き締まる思い。だから今度は、この優勝でアジアカップで戦う先輩方が『後輩に負けられないな』と思っていただけたらうれしいですね」と話した。

 

 さらに喜びがエスカレートし、大胆な声も噴出。静岡学園OBのFW三浦知良(47=横浜FC)が、今大会に出場した母校が優勝したらメンバー全員にグアム旅行をプレゼントするとビッグな“ニンジン”をぶら下げて話題となった。それをどこからか耳にした選手の一人は「僕たちのOBにもすごい方はいますので、何かしてくれたらって思うところはあります」。なんと本田にカズ級のプレゼントをお願いしたのだ。

 

 歓喜に沸くイレブンの期待は高まるばかり。本田も成し得なかった全国制覇の勲章は、今後さらに大きなものに変わっていきそうだ。