【オーストラリア・ニューカッスル12日発】サッカーのアジアカップ1次リーグD組の日本は、初戦のパレスチナ戦に4―0と快勝した。

 序盤から敵陣に攻め込み、前半8分にMF遠藤保仁(34=G大阪)のゴールで先制すると、同25分にFW岡崎慎司(28=マインツ)、同44分にはPKをFW本田圭佑(28=ACミラン)が決め3―0で折り返した。後半4分にDF吉田麻也(26=サウサンプトン)のゴールで加点し勝利した。

 不振が伝えられる背番号10番のMF香川真司(25=ドルトムント)はキレのあるパフォーマンスを披露し、2アシストを含め3得点に絡んだもののゴールはなかった。

 前日、海外メディアから八百長疑惑が浮上しているハビエル・アギーレ監督(56)に「辞任する考えは」と去就に関する質問が飛び出すなど、不穏なムードも漂っていたが、そんな空気を一掃する圧勝劇だった。

 大会2連覇に向け好発進したアギーレジャパンは、次戦(16日、ブリスベン)でイラクと対戦する。

☆アギーレ監督の話「点差はついたが、楽な試合ではなかった。かなり強い風があったのでプレーしにくい状況だった。勝ち点3を取れてよかった。(イラク戦に向け)難しいゲームなると思う」

☆遠藤の話「いいスタートが切れた。みんなモチベーションも高かった。(先制弾について)フリーだったので、枠に行くように…。蹴った瞬間入ると思った」

☆本田の話「いい形で先制点を取れたのが4―0につながった。やろうとしていることは明確なのでミスを減らしていかないといけない。これからも厳しい試合が続く」

☆香川の話「得点に絡むよりも勝てたのがよかった。まだまだミスも多いので、もっとコンディションも上げてやっていきたい」