<アジアカップ>日本と「パレスチナ」の意外なつながり

2015年01月12日 08時10分

「パレスチナ産ビールを飲みながら代表戦観戦を」と宮澤由彦氏

 サッカー日本代表は12日のアジアカップ初戦で、同大会初出場のパレスチナと対戦する。ニュースなどでパレスチナの国名を聞いたことはあっても、実際にどんな国(日本政府は未承認)かイメージが湧かない人も多いのでは?

 パレスチナというと、隣接するイスラエルとの紛争がらみが多く、日本人にとっては“紛争の地”というイメージが強いが、パレスチナから食品を輸入し支援している「セーブ・ザ・オリーブ」プロジェクトの代表、宮澤由彦氏に日本との意外なつながりを聞いた。

 宮澤氏は2002年に初めてパレスチナを訪れ、04年からパレスチナ産オリーブオイルの輸入販売を開始。最近は同国の唯一の地ビール「タイベビール」も輸入販売しており、これまで何度も現地を訪れている。

 宮澤氏によれば「オリーブの栽培が始まったのはパレスチナを中心とした地域で、6000年前から栽培が始まり、地中海交易などによって欧州に広がった」という。

 最近はその品質が知られ、輸入が増え始めているが、近年、産地ではイスラエル入植者による嫌がらせが問題になっている。「秋の収穫期を前に実を全て落としたり、樹齢何百年にもなる木を根こそぎ抜いて、売り払う行為が横行しているんです。収穫ができなくなり農家が離れると、その土地を収奪する。最近はそれを防ごうと、海外から監視と収穫を手伝うために来る人も多い。『セーブ・ザ・オリーブ』は、オリーブの木を守るために始めました」

 パレスチナには日本に親近感を持つ人が多いという。「米国を相手に戦ったことを、勇気ある行動とたたえる人は多いです。そして焼け野原から見事に復興したこともスゴイとよく言われます」

 日本発のアニメやキャラクターグッズもよく売られている。「キティちゃん、忍者ハットリくん、たれぱんだ、ウルトラマンといったグッズが子供に人気です」

 観光地としては、世界最古の都市・ジェリコや世界遺産のベツレヘム聖誕教会、首都であり聖書にまつわる遺跡があるエルサレム、オリーブせっけんで知られるナブルスなどがある。宮澤氏は「代表戦がパレスチナをよく知るきっかけになれば。ぜひパレスチナ産ビールを飲みながら観戦してください」と話した。