散歩隊自粛も…アギーレジャパンにテロ脅威

2015年01月10日 16時00分

【オーストラリア・ニューカッスル9日発】アギーレジャパンがテロの脅威に戦々恐々だ。日本代表はアジアカップ1次リーグ初戦・パレスチナ戦(12日)に向け、ニューカッスルで練習を開始した。本番が間近に迫るなか、イレブンが気にかけているのが決戦地オーストラリアの治安情勢。相次ぐテロ事件の発生に大きな不安を抱いており、ピッチ外での“危機”に神経をすり減らしている。

 

 あるイレブンが不安げにこう話す。「この前も事件があって危ないという話も聞くし、みんな情報をチェックしていますよ。やっぱり心配ですから…」

 

 オーストラリアではイスラム過激派組織「イスラム国」に、自国民が参加するケースが急増している。昨年12月15日にはシドニー市内の中心部でイスラム国支持者の男が人質をとって立てこもり、人質2人が犠牲になる事件が起きた。日本が1次リーグ最終戦・ヨルダン戦(20日)を行うメルボルンでも昨年9月、イスラム国支持者とみられる男が警察官2人を襲撃する事件が発生。同国内でテロに対する危機感が高まっているのだ。

 

 治安への不安は、大会連覇を狙うアギーレジャパンにとっても“死活問題”となる。代表では「散歩隊」と呼ばれるイレブンが、海外遠征の際に宿舎周辺を散策するのが恒例。日本国内と違いファンの目を気にする必要もなく、貴重な気分転換の場となっている。

 

 今回も「オーストラリアは寒くないし、みんなで歩きに出ると思う」(DF太田宏介)と、選手たちは散歩でリフレッシュする意向だった。ところが、最近になって、フランスでもイスラム過激派の犯行とみられる凶悪なテロ事件が起きた。世界から注目される大会では、常にテロの懸念がつきまとう。そのため外出自粛を検討する選手も出てきているという。

 

 もちろん、警備態勢は万全だろうが、宿舎に“缶詰め”となればストレスをためるイレブンもいるはず。31日まで続く大会期間中、心身ともに安定したコンディションを維持することに影響が出かねず、ピッチ外の“敵”にも悩まされそうだ。