<アジアカップ>アギーレ監督 感情むき出し指導

2015年01月09日 17時27分

【オーストラリア・セスノック8日発】9日に開幕するアジアカップで2連覇を狙う日本代表は当地での合宿を打ち上げ、パレスチナと1次リーグ初戦(12日)を戦うニューカッスルに移動した。ハビエル・アギーレ監督(56)もいよいよ決戦モード全開。感情的な指導でイレブンに緊張感を植えつけた。

 アギーレ監督が感情をむき出しにした。合宿地セスノックで最後の練習となったこの日、指揮官はゴール前にクロスボールを上げる練習で、ミスをすると、バインダーを地面にたたきつけて激高し、選手を罵倒。グラウンド中に響き渡る怒鳴り声にイレブンも緊張感を高めた。

 何度もキックをやり直させる一方で、見事なクロスボールが上がると体中で「よくやった」と言わんばかりのオーバーアクションを見せたうえで親指を立てて「ブラボー」と選手を絶賛。その後の練習でも大声で指示を出すなど、最後までテンションが高かった。

 アギーレ監督の指導に、DF酒井高徳(23=シュツットガルト)は「監督に怒られてやり直すといい感じのプレーができる。僕は怒鳴っている声が怒られているんじゃなく、鼓舞しているふうにしか聞こえない。ドイツではあんな感じなんで。慣れていない人は“やってやろう”と思うんじゃないですか」。

 本番に向け選手の気持ちを高めるのが指揮官の狙い。酒井は「こうしてモチベーションを上げるタイプ。うまいですよね。ピリピリした感じも伝わってくる。いい方向に向けてくれる監督」。MF香川真司(25=ドルトムント)も「監督のスタイルはラテンのノリ。意欲が上がる」と気持ちを新たにした。

 この日の練習にはセスノック市長が訪れ、日本代表にエールを送った。最後にはカンガルーとウォンバットも登場。FW本田圭佑(28=ACミラン)は、大会のマスコットでもあるウォンバットを、優勝カップを掲げるように高く持ち上げ、決戦のニューカッスルに入った。