全国高校総体(インターハイ)の男子サッカー決勝が22日に行われ、青森山田(青森)が延長戦の死闘の末に米子北(鳥取)に2―1で勝利し、2度目の日本一に輝いた。

 史上まれに見る劇的決着となった。これまで圧倒的な強さを見せつけてきた青森山田だが、前半10分にPKで先制を許してしまう。

 その後は攻め込むも米子北の懸命の守備を崩せず、なかなかゴールに結びつかない。そのまま終盤を迎えて万事休すかと思われたが、終了間際の後半34分にドラマが待っていた。DF丸山大和(3年)が強烈ヘッドで値千金の同点弾。強豪の執念で土壇場で追いついた。

 さらに延長では、試合終了間際のアディショナルタイムに左CKを丸山が再びヘッドでゴールへ突き刺してついに勝ち越し。その直後に試合終了のホイッスルが鳴り響き、まさにラストワンプレーで決着がつく劇的優勝となった。

 苦しんだ青森山田だが、最後は最強軍団としての地力を発揮して優勝を手繰り寄せた。