アギーレジャパン若手“アジア杯で成り上がる!”

2015年01月08日 11時00分

【オーストラリア・セスノック発】アジアカップ(9日開幕)2連覇を目指す日本代表では“目指せビッグクラブ”“目指せ欧州進出”が合言葉になっている。チームとして優勝は至上命令だが、個人としてもイレブンには大きなモチベーションがある。前回の2011年カタール大会では、活躍を機にステップアップした選手も多く、今回も主力から若手まで虎視眈々と世界へのアピールを狙っているのだ。

 

 アジアの戦いでも、選手たちの目は“世界”に向いている。日本代表イレブンの一人によれば「宿舎とかで『ここで活躍すれば注目されるよな』という話はしてますね。“あのクラブがお前を狙ってるらしいぞ”とか“あの人は○○に行くみたいだ”とか、みんなでいろんなこと言って盛り上がっている」。

 

 アジア王者を決める今大会は、アジア圏はもちろん欧州でも試合が放送されるビッグイベント。W杯と同じように有力選手や若手有望株を発掘するため、世界各国からスカウトたちが駆けつける。実際、2011年にカタールで開催されたアジアカップでは多くのイレブンが大会をきっかけに飛躍した。

 

 当時イタリアのチェゼーナに所属していたDF長友佑都(28)は、抜群の運動量と高い攻撃力を披露。これが名門インテル(イタリア)から評価され、大会直後にビッグクラブ移籍を実現させた。J1清水にいたFW岡崎慎司(28=マインツ)も1次リーグのサウジアラビア戦でハットトリックと大爆発。大会終了後にはシュツットガルト(ドイツ)に入団した。またFW李忠成(29=浦和)も決勝のオーストラリア戦で華麗なボレー弾を決めて海外から注目を集め、翌年のサウサンプトン(イングランド)移籍につなげた。

 

 こうした前例があって今大会でも多くの代表イレブンが野心を胸に秘めており、チーム内では移籍話に花が咲いているのだ。

 

 すでに、今季ドイツで得点ランキング4位の8得点を挙げている岡崎はレスター(イングランド)から関心を寄せられており、英紙「デーリー・メール」(電子版)に「移籍金800万ポンド(約14億4000万円)で獲得オファーを出している」と報じられたばかり。DF酒井高徳(23=シュツットガルト)にもACミランやユベントス(ともにイタリア)が興味を示している。

 

 また昨季Jリーグで大ブレークしたFW武藤嘉紀(22=FC東京)には複数の欧州クラブが調査を進めており、ほかにもFW小林悠(27=川崎)、DF太田宏介(27=FC東京)、MF柴崎岳(22=鹿島)らが海外進出をもくろむ。活躍次第では待望の海外オファーが届く可能性も十分だ。

 

 エースFW本田圭佑(28=ACミラン)も「アジアカップは通過点になる。若い選手はこれをきっかけに海外へというのもあるし、あるいはビッグクラブに行く選手もいるかもしれない」と語っている。目をギラつかせたサムライ戦士たちの闘志が、日本に2連覇をもたらすか。