アギーレ監督八百長疑惑余波 AFCが嫌がらせに出る?

2015年01月07日 11時00分

【オーストラリア・セスノック5日発】アジアカップ(9日開幕)連覇を目指す日本代表に暗雲が垂れ込めてきた。現地で最終調整中のアギーレジャパンは多くの課題を露呈。不安がささやかれる上に、“疑惑の指揮官”ハビエル・アギーレ監督(56)の八百長疑惑余波で、大会を主催するアジアサッカー連盟(AFC)から思わぬ“攻撃”を受ける可能性が浮上しているのだ。」

 

 アギーレ監督は八百長への関与でスペイン検察当局から告発され、近日中にもバレンシア裁判所が正式に受理する見通し。日本サッカー協会は今大会を“疑惑の指揮官”で臨むが、イレブンの動揺や外部からのプレッシャーなど影響は避けられない。そんな中、意外な不安も出てきた。

 

 協会幹部は、かねて「AFCは、いつも日本の報道をチェックしていて、何か外的な要因があれば、いろいろと仕掛けてくるんだ。これまでも急にドーピング(検査)があったりしたから」と指摘。大会を主催するAFCから、日本代表が“嫌がらせ”を受けかねないというのだ。

 

 実際、ドイツW杯1次予選最終戦のシンガポール戦(2004年11月)が消化試合になった際、当時のジーコ監督は、かつて代表で活躍したFW三浦知良やFW中山雅史ら功労者を招集する方針を立てた。するとAFC側は猛反発し「急にドーピング検査の回数が増えたり、パスポートチェックが細かくなったり、いろいろやられた。AFCは、いつも過敏に反応する」(当時の協会幹部)。

 

 アギーレ監督は、まだ疑惑の段階とはいえ、AFCが撲滅を目指す八百長への関与が疑われている。すでに世界中で大きく報道され「権威を気にする」(同幹部)AFCがアジアカップを“汚した”と受け取る可能性はある。必要以上のドーピング検査をはじめ、執拗な選手の身分チェック、大会中の練習場の選定や時間、試合で着用するユニホームのカラー選びなど、さまざまな分野で難癖をつけられかねない。

 

 さらに、常に公平な立場にあるAFC審判団への心証も良くない。協会側も「審判も人間」と話しており、疑惑の指揮官が率いる日本への風当たりが強くなることもあるだろう。仮に、アギーレ監督がベンチからレフェリーの判定にクレームをつけるようなことがあれば、すぐに退席処分になる可能性もある。

 

 協会側はアギーレ監督の問題について捜査などの進展を見守り、公的な動きがあれば対応する方針だが、今回の疑惑が大きく足を引っ張るとなると…。果たして、現状のままでいいのだろうか。